電源コラム vol.4「カスタム電源を導入する4つの理由とその圧倒的メリット」
私たちLuciは、カスタム電源の事業を開始してから7年目を迎えますが、
おかげさまでお引き合い件数は年々増えており、需要が高まっていると実感しています。
従来の標準電源では、アプリケーションのすべての用途に最適化することは難しく、
特定のニーズに応じた電源設計が求められるケースが増えています。
特に、医療機器、産業用機器、充電蓄電機器向けといった電源では、特殊な環境下での使用や条件が求められるため、
多くのメーカーがカスタム電源の導入を積極的に検討されています。
本記事では、カスタム電源を導入する4つの理由と、その導入によって得られる具体的なメリットをご紹介します。
今後の製品開発における電源選定に、ぜひお役立てください。
理由1: 特定用途に最適化された設計
カスタム電源の最大の利点は、特定の用途や製品に合わせた設計が可能なことです。
標準電源は幅広い用途に対応するよう設計されていますが、その汎用性ゆえに最適なパフォーマンスが得られないこともあります。
一方、カスタム電源は使用環境やデバイスにぴったりと合った仕様で設計されるため、
効率的なエネルギー消費と高いパフォーマンスを実現します。
例えば、特定の電圧や電流が必要な機器や、過酷な温度環境で動作する機器に最適化された電源設計が可能です。
これにより、システム全体の効率が向上し、不具合や誤作動といったトラブルが減少します。
理由2: 信頼性と耐久性の向上
医療機器や産業用機器など、信頼性が非常に重要な分野では、カスタム電源の導入が大きな効果を発揮します。
標準品では耐久性や信頼性の面で限界がある一方、
カスタム電源はその機器の電気的特性や要求仕様に合わせて設計するため、
低温・高温環境や温度範囲の広い環境、水や塵埃のある環境、衝撃・振動といった過酷な環境でも安定した動作が期待できます。
また、長寿命設計により、保守やメンテナンスのコスト削減にもつながります。
理由3: 省スペースとデザインの自由度
現代の製品設計においては、コンパクトさやデザインの自由度が求められることが増えています。
カスタム電源は、製品やシステムに合わせてサイズや形状を最適化できるため、限られたスペースに組み込む電源開発が可能です。
例えば、小型化が求められる医療機器やポータブルデバイスなどでは、標準電源ではスペースの問題が発生しがちです。
しかし、カスタム電源であれば製品の内部構造に合わせて1から設計することができるので、
全体のデザインを損なうことなく必要な電力を供給できます。
L字や特殊な形状の電源基板や、厚みの少ない薄い電源基板など、さまざまなニーズにご対応できます。
理由4: コストと効率性のバランス
カスタム電源は、標準品に比べて初期コストが高いケースが多いですが、
長期的な視点で見ると、コスト効率に優れている製品です。
カスタム設計により、最適な効率でエネルギーを消費することで電気代などの運用コストが削減されるだけでなく、
製品寿命の延長やトラブルの減少によるメンテナンスに関わるコストの減少も期待できます。
さらに、不要な機能を省き、必要な部分だけに特化した電源設計が可能なため、
製造コストを抑えつつ高性能な電源開発を実現できます。
今回はカスタム電源を導入することによるメリットを4つに分けてご説明しました。
このように、カスタム電源はお客様の機器に合わせてオーダーメイドで一つひとつお作りするため、
機能面のみならず長期的な運用コストやメンテナンス面のコストの削減といった多くのメリットがあります。
導入を検討される際は、ぜひLuciへご一報ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回もお楽しみに!
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