
2025.05.30
,【開催レポート】
EVS技術とAI判定の実力を体感いただきました!
2025年4月8日(火)〜4月10日(木)にわたり、「第2回 自動外観検査装置デモトライ個別実演会」を開催いたしました。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
今回も第1回に続き、2024年12月に名古屋に開設いたしました『名駅テストラボ』にて、完全予約制・1組ずつのご案内で、「自動外観検査装置」の実機を用いた個別デモンストレーションを行いました。
“見て理解できる”自動外観検査システム
当日は、EVS(Eventbase Vision Senser)を活用した自動外観検査システムの仕組みのご説明や、撮像の動作をご覧いただきました。
また、ご持参いただいたお客さまのワークをその場で検査し、システム導入後のAIによる判定の流れをご確認いただきました。
自動外観検査システムの有効性を実感いただく機会となり、多くのお客さまにご満足いただけたように感じております。
【 実機での検査対象部品 】
自動外観検査システムの検査対象部品は以下の通りです。
・ ユニット部品
・ ギア部品
・ ヘッドライト部品
・ プレス品
・ 塗装樹脂成型品
・ 塗装プレス品
お客さまからよくいただくご質問
実演の合間には、AI学習や運用面に関して多くのご質問をいただきました。
【 AIの学習には正常品・不良品のどちらが必要? 】
基本的には正常品を学習対象としております。
不良のサイズや種類を分類したい場合には、不良品の学習も必要となる場合があります。
【 AI学習に必要なサンプル数は? 】
最低でも50件程度のサンプルをご用意いただくことを推奨しております。
【 検出スピードや判定精度は? 】
判定はリアルタイムで実行可能です。
過去には、秒速1mの搬送速度で0.1mmサイズの不良を検出した実績がございます。
お客さまの声
実機デモを体験いただいたお客さまからは以下のようなお言葉をいただきました。
「AI判定の仕組みが理解でき、導入後の運用が具体的に想像できた」
「他社では見つけられなかった不良が検出され、驚いた」
「その場で技術担当者と相談できたので、疑問がすぐ解消された」
「自社の検査条件に近い環境で試せたのが非常に有意義だった」
改善への取り組み
ご来場いただいたお客様からは、貴重なご意見・ご要望もいただきました。
今後の改善に向けて、以下のような点に取り組んでまいります。
【 大きめのワークに対応していない 】
デモ機にはサイズ制限がございますが、導入時には検査対象物に合わせた設計をいたします。
【 汎用的なAI学習データがない 】
撮像環境が安定していない場合、学習精度に影響が出るため、原則として個別の最適化が必要です。今後も引き続き改良・開発を進めてまいります。
【 パッケージ化されたソフトウェアがない 】
お客さまご自身で設定してお使いいただけるソフトウェアの開発を進めております。
準備が整い次第、ご案内いたします。(※2025年7月リリース予定)
まとめ
今回の実演会では、EVS技術とカメラの特性を、より多くのお客さまに直接ご覧いただく貴重な機会となりました。
展示会ではなかなかお伝えしきれない“実際の見え方”や“応答速度”を、実際の現場に近い条件でご確認いただけたことは、当社にとっても大変有意義な経験となりました。
今後も皆さまの現場課題に寄り添いながら、製品・サービスの向上に努めてまいります。
外観検査に関するお悩みやご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください!
次回開催のご案内|2025年7月に開催予定
次回となる「第3回 自動外観検査装置デモトライ個別実演会」は、2025年7月の開催を予定しております。
本会も引き続き、事前予約制・各時間枠1組限定でご案内いたします。
ワークをお持ち込みいただければ、その場でのデモンストレーションおよび質疑応答が可能です。
ぜひこの機会をご活用ください。
詳細が決まり次第、順次ご案内いたします。
また多くのお客さまとお会いできることを楽しみにしております。