2023.04.20

トンネルの照明はオレンジ色?
~環境に合わせた照明選定~

自動車を運転するときや乗っているときにトンネルを通る機会が多々あると思います。
そのとき、トンネル内で「オレンジ色の照明」を多く見かけませんか?
オレンジ色の照明には実はちゃんと理由があります。今回はトンネルに関する照明をご紹介します。

トンネル内の照明はなぜオレンジ色なのか?

昔は排ガス規制がそれほど厳しくなかったため、トンネルの中は煙が充満しやすい環境でした。
排気ガスが充満するトンネル内では、オレンジ色の光は、白色と比べて気ガス・ちり(塵)等の影響を受けにくい(光が通りやすい)特長があります。
また、ナトリウムランプは消費電力の効率が良いため、オレンジ色のナトリウムランプの採用が主流とされていました。
ただし、オレンジ色の照明下では赤系の車両が視認しにくいというデメリットがあります。

トンネル内の照明が「白色」に変化している現在

排ガス規制によって煙の量が減り見通しも良くなった現在は、自然に見える白いLEDランプの普及が進んでいます。
LEDランプはナトリウムランプより消費電力が少なく、寿命が長いため採用されています。
ナトリウムランプの場合、オレンジ色の照明下では赤系の車両が視認しにくいというデメリットがありましたが、
LEDランプの場合、どんな色の車両に対しても視認性が良いため、より安全な走行を確保することが可能になりました。

このように、身近な場所で照明技術が応用されており、 照明は私たちの生活には欠かせないものとなっています。

ソリューションビジネスユニット 前田

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