2022.12.20 / 最終更新日:2023.04.28
LED化すると省エネ節電効果はどれくらい?
~蛍光灯とルーチLED照明との比較~
蛍光灯とLED照明の寿命はどれくらい違う?
「蛍光灯が切れる」という声はよく聞くのに、「LED照明が切れる」のは見たり聞いたりしたことがない、なんてことはありませんか。
これは、蛍光灯とLED照明とでは「寿命」の考え方が全く異なるからです。
蛍光灯とLED照明の寿命を比較してみましょう。前提として、全ての照明器具は徐々に暗くなっていくものです。
照明業界では、照明器具自体の明るさを光束(照明器具から放たれる光の量)で表します。
下図は蛍光灯とLED照明で比較した光束維持率です。
一般的に、蛍光灯は約10000時間が寿命とされています。蛍光灯は寿命が来ると突然光らなくなり、「蛍光灯が切れた」状態になります。この時、蛍光灯の光束は0です。
一方、LED照明の寿命は、光束が初期状態の70%まで落ちた時、つまり、最初の明るさから3割減になった時と規定されています。LED照明がこの寿命を迎えるまでの時間は、JIS規格により40000時間と定められています。
よって、LED照明は蛍光灯に比べ寿命が長いため、蛍光灯からLED照明に変えることで、交換頻度を4分の1に減らし、交換にかかる人件費や施工費などのコストを削減できます。
また、廃棄が少なくなり資源の有効活用につながるといったメリットもある灯具です。
LED照明の省エネ効果とは?
蛍光灯とLED照明では消費電力はどれほど変わってくるのでしょうか。
一般的な蛍光灯と、弊社ルーチのLED製品「ルーチ・トフタ」で比較してみました。
照明100本、1日16時間点灯で計算した場合、年間の電力量、電気料金を表にしたのが下表のとおりです。
▼ 照明数100本、1日16時間点灯、年稼働300日、1KW=17円の場合
LED照明は蛍光灯よりも消費電力が少なく省エネ効果が高いため、LED照明にかかる電気代(コスト)は蛍光灯よりも年間で約150万円の削減ができます。
また、エネルギー消費を削減にもつながるため、環境にやさしいこともメリットです。
もし蛍光灯を使われている場合は、LED照明に交換することで無理なく省エネ&節電ができます。
検査効率の改善効果
弊社ルーチのゼブラ検査照明を使用すると、灯具の交換頻度や消費電力のみならず、検査効率の改善でもコストを削減することができます。
ゼブラ検査に特化した仕様の灯具を使うことで、不良見逃しの改善や検査時間の短縮につながります。
検証効率を視覚化するため、一般的なLED照明と、ルーチのLED照明で不良検出の比較検証を行いました。
この工場では、従来使用していた一般的なLED照明での検出率が72%だったのに対し、ルーチのLED照明では82%に向上しました。
▼ 年間生産台数:20,000台
この場合、1日に83台の不良見逃しを改善し、出戻りを防いだことになります。
これが累積していくと、年間約2万台の見逃し防止につながります。
1台の出戻りにかかる費用を仮に1,000円とすると、年間約2000万円の費用削減効果が得られる結果になります。
このように、検査現場における適切なLED照明の採用は、SDGsに配慮したエネルギー削減、業務効率の改善、不良見逃し防止など、様々な観点からコスト削減につなげることができます。
ルーチでは、各工程に最適なLED照明をご提案しておりますので、
どんな照明を選べばいいのかわからない方や
エネルギー・コスト削減を実現したい方、ご興味がある方は、
ぜひ下記よりお問合せください。