2022.12.20
工場内の照明で疲労を蓄積しにくくする?
~目視検査作業員の疲労を数値化~
現在、製造業における外観検査では、熟練した人間の目によって製造される部品や製品などの精度を確認する「目視検査」が主流です。
その目視検査にとって重要な問題点として、作業員の疲労やコンディションによる判断ミスが発生し不良を見逃してしまうことが挙げられるので、作業員の「疲労」は検査精度に影響を与える重要素の1つではないでしょうか。
そこで今回は、工場内・製造ラインで働く作業員の目を守る照明「ルーチ・リタープ」の疲労軽減効果をご紹介します。
▼「ルーチ・リタープ」の商品詳細を知りたい方はこちら
> ルーチ・リタープ
疲労とは?
疲労感や倦怠感は体の重要なアラーム信号の一つであり、健康な状態でも、激しい運動や長時間の労働を行った場合、また過度のストレス状況におかれた場合などに「だるい」「しんどい」という感覚で自覚し、体を休めるきっかけとなっています。
(疲労科学研究所HPより抜粋)
疲労検査実証実験
株式会社Luciでは疲労を客観的に評価する実験を行い、「ルーチ・リタープ」が疲労軽減に有効であることを確認できました。下記が実証実験の内容と結果です。
※「ルーチ・リタープ」は、実験で使用した「ルーチ・タープ」の品質を保持した上でサイズ展開の拡充・軽量化した商品です。
疲労検査の概要
▼対象
会社員10名(男性10名,年齢45.9±9.96(平均±標準偏差))
▼方法
LED蛍光灯とルーチ・タープの2種類の光源による環境下で疲労誘発作業を行い、作業前後の疲労指標の変化を検討した。
※疲労誘発作業の内容:光沢紙に印刷した、間違い探し問題を2時間行った。
(1課題につき制限時間5分、2時間で計24問出題)
▼検査項目
・アンケートによる自覚的疲労度
・自律神経測定器による自律神経機能評価
▼光源
上記POINT1「灯具輝度(=まぶしさ)」とPOINT2「輝度コントラスト(=明暗差)」について、ルーチ・リタープが優れる数値となっています。
疲労検査の結果
LED蛍光灯とルーチ・タープでの作業前後の変化量を比較すると、疲労・倦怠感にて、ルーチ・タープによる疲労軽減効果が確認できました。
また、自律神経機能評価では、リラックス系の神経であるHF(副交感神経)がLED蛍光灯照明下よりも活動量が高いことから、通常の蛍光灯(LED)と比較して、疲労軽減につながっていると認識できます。
※学術的試験から得られた結果を、事実に基づき当社による解釈にて記載しております。学術的試験については、自動車工場の現場にて当社より実施内容の提案をいたします。ご希望の企業様は当社までお問い合わせください。
上記「疲労・倦怠度」と「HF(=落ち着き指標)」について、ルーチ・リタープが優れる数値となっています。つまり、ルーチ・リタープを利用することで「疲労度軽減」かつ「集中力維持」の効果があるのです。
「ルーチ・リタープ」で疲労対策
照明による疲労の主な原因としては、「反射」と「影」の発生が挙げられます。
その対策として「ルーチ・リタープ」がおすすめです。
「ルーチ・リタープ」なら、影ができずワークを均一に明るく照らし出すことができるため、作業員の疲労を抑えて検査の精度向上につながります。
①反射(ワーク素材:アルミ)
強すぎる照明や反射は眩しさを感じるため、目が疲れてしまいます。
反射の少ない面発光照明「ルーチ・リタープ」は、広く拡散された光がワークに届くため、目の疲れを軽減し目に優しい照明環境をつくることができます。
また、眩しさを感じにくくなるため、手元が見やすくなり作業効率アップに貢献します。
②影(ワーク素材:鉄)
影の発生によって、検査対象物(=ワーク)を動かして光の当て方を変えながら目を凝らして見るため、目が疲れてしまいます。
影ができない無影灯影「ルーチ・リタープ」は、影が検査の邪魔にならないため、見づらさを軽減し不良の見逃し削減に貢献します。
株式会社Luciでは弊社製品を使用してみたいというお客様のために、デモ機を用意しております。ぜひ、実際の検査現場での照明の価値を体感していただき、環境改善のきっかけにご利用ください。
ご興味のある方は、お気軽にご相談ください!