2022.11.21 / 最終更新日:2023.05.30
屋外と屋内でモノの色の見え方が違う? ~太陽光と人工光の違い~
            自動車にとっても「色」は重要な要素の1つです。
            自動車製造工場ではカラーマッチや色ムラ(色差)など色検査による外観チェックを行い、不良を高精度に検出することが求められています。
            
            このような中で、
            「工場内では見つからなかった不良箇所が、屋外に持って行くとよく見える」
            といった経験はありませんか。
            これは、太陽光と人工光(LED照明)の違いが原因なのです。
            
            そこで今回は、太陽光と人工光(LED照明)の違いと、
            太陽光により近い光を再現したLuci商品をご紹介します。
            車両を屋外に持ち出したり、曇り空や雨で十分に検査を行えなかったりした経験のある方は、
            ぜひ最後までご一読ください。
          
太陽光と人工光(LED照明)
            太陽光と人工光(LED照明)とでは、一見同じに見えても含まれる光の色や波長が異なります。
            例えば、太陽光は紫外線を含みますが、人工光(LED照明)はほとんど含まれていません。
            また、対象に反射して目に入る光も異なるため、色の見え方に差異が出てきます。
          
演色性(Ra)とは
            照明で検査対象(ワーク)を照らすときに「太陽光の下で見たときの色味をどの程度再現できているか」を表す指標があります。
            それを演色性といい、平均演色評価数(Ra)を使って表します。
            Ra100に近いほど、太陽光の下で見る色に近い照明となります。
            一般的に、蛍光灯はRa60〜70、LED照明はRa80〜85程度のものが多く、色検査を行うには少し物足りないスペックです。
            色検査や長時間の目視作業には、演色性が高い「Ra90以上」の商品をおススメします。
          
持続性の高い演色性を実現したLuci商品
            「ルーチ・スペクトCシリーズ」では、高演色の中でも特に性能の良い「Ra96以上」の商品を取り扱っており、モノ本来の色味を再現しています。
            太陽光に近い穏やかな光なので、目の悩みから解放され、日々の外観検査作業も快適になります。
            特に「ルーチ・レクタ AAA スペクトC」は、灯具末端までしっかり光り、継ぎ目を発生させずに連結できるので、見落としを減らし、キズやブツを発見する検出率向上が期待できます。
          
          
            色味検査や検品作業の環境づくりに検査照明を取り入れてみてはいかがでしょうか。
            弊社ではサンプルの無料貸し出しを行っておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問合せください。